布トレイは、お部屋の収納をスマートに変える便利アイテムです。柔らかな素材で作られているため、小物を傷つけず、使い勝手も抜群。リビングや玄関、ダイニングなど、さまざまな場所で活躍します。
布トレイの魅力は、デザイン性と実用性のバランスが取れている点。手作りならではの温かみがあり、おしゃれなインテリアとしても機能します。また、環境に優しい素材を使うことで、プラスチック製品の削減にもつながります。
この記事では、布トレイを使った収納アイデアを紹介。初心者でも簡単に作れる方法から、お部屋ごとの活用例までを解説します。15分で完成する基本製法もご紹介するので、ぜひ参考にしてください。
布トレイの基本と魅力
環境に優しい布トレイは、SDGs時代の収納ソリューションとして注目されています。元々はヨーロッパで生まれた布製小物入れで、日本では大正時代から和布を使ったものが親しまれてきました。
ファブリックトレイとは?
布で作られたトレイ型の収納アイテムで、四角形や円形が基本形です。厚手の布を2枚重ねて縫い、返し口から裏返すのが伝統的な製法。ハギレや古着を再利用できるのが特徴です。
近年では、蜜蝋加工した布を使ったエコタイプも人気。洗えるので清潔に使え、プラスチック製品の代替としても活躍します。
手作りならではの3大メリット
1. エコフレンドリー
余り布や使わなくなったハンカチを再利用できるので、廃棄物削減に貢献します。SDGsの観点からも評価されています。
2. 初心者向け
直線縫いだけで完成するので、裁縫が苦手な方でも挑戦しやすいです。ミシンがなくても手縫いで作れます。
3. 多機能デザイン
リバーシブルにすれば表裏で雰囲気を変えられ、組み立て式なら収納時もかさばりません。用途に合わせて形を選べます。
布トレイは、ハンドメイドの楽しさと実用性を兼ね備えたアイテムです。次の章では、実際の作り方を詳しく解説します。
布トレイの基本の作り方
手作りの布トレイは、初心者でも簡単に作れる実用的なアイテムです。裁縫が苦手な方でも、15分ほどで完成する基本製法をマスターすれば、おしゃれな収納アイテムが作れます。
必要な材料と準備物
基本の布トレイを作るのに必要な材料は次の通りです。
- 外布と内布(各12cm四方)
- 接着キルト芯
- 裁縫道具(針、糸、はさみなど)
綿麻無地と水玉柄を組み合わせると、シンプルでかわいい仕上がりになります。蜜蝋ラップを使えば、縫わずに作るエコバージョンも可能です。
15分で完成!手順詳細
- 外布と内布を中表に合わせ、3辺を縫い合わせる
- 返し口を5mmほど残して縫い代を処理
- 表に返してアイロンをかけ、形を整える
角をきれいに出すには、目打ちを使うのがポイントです。接着キルト芯を使う場合は、厚みを調整しながら貼りましょう。
きれいに仕上げるコツ
仕上がりを美しくするためのテクニックをご紹介します。
- コの字まつり縫いで返し口をきれいに処理
- スナップボタンをつければ開閉式に
- 縫い代は3mm程度が扱いやすい
これらのコツを押さえれば、プロのような仕上がりになります。ぜひ試してみてください。
布トレイのアレンジアイデア
布トレイの可能性は基本形だけにとどまりません。素材や形を変えるだけで、全く新しい収納アイテムに生まれ変わります。ここでは、個性を光らせる3つのアプローチをご紹介します。
素材で変えるバリエーション
基本の綿布に飽きたら、レザーや蜜蝋ラップで作れるトレイに挑戦しましょう。nunocoto fabricの猫モチーフ布を使えば、愛らしい仕上がりに。藍色小花柄とコットンツイルの組み合わせは、上品な雰囲気を演出します。
レザー紐で縁取りすれば耐久性が向上。リボンで結ぶタイプなら、開閉も簡単です。蜜蝋ラップは抗菌処理を施せば、キッチン用品の収納に最適です。
形で楽しむ工夫
六角形や三角形の型紙を作れば、角を活かしたデザインが可能。六角形裁断では、辺の長さを均等にすることがポイントです。組み立て式なら、使わない時は平らに収納できます。
角を丸くカットすれば優しい印象に。数学的な計算でスナップボタンの位置を決めれば、機能性も向上します。
デザインで差をつける
パッチワークは、接着芯を上手に貼り合わせるのがコツ。ハワイアンキルトなら、明るい配色バランスを心がけましょう。布の端処理を丁寧に行えば、プロのような仕上がりになります。
表裏で異なるデザインを楽しむリバーシブルタイプもおすすめ。季節や気分に合わせて雰囲気を変えられます。
布トレイ活用の実例集
布トレイの実用的な活用法を知れば、毎日の生活がより快適に変わります。お部屋の隅々まで整理整頓でき、小物の管理も簡単に。布ならではの柔らかさで、大切なものも傷つけません。
リビング:ティーセット&リモコン収納
リビングでは、ティーカップとソーサーをまとめて収納するのに最適です。リモコン入れとしても活用でき、クッション性のある布が落下防止にもなります。
ブロック玩具の色分け収納にも便利。子どものおもちゃを種類別に分ければ、片付けが楽しくなります。
玄関:鍵やハンコの整理
玄関先の小物入れとして、鍵やハンコをまとめて管理。細長いデザインなら眼鏡ケースとしても使えます。
- 車載用には滑り止め加工を施すのがおすすめ
- 貴金属収納には内側を起毛処理
- 壁掛け式ならフック取付が便利
ダイニング:カトラリーケース兼ランチョンマット
食事の際にはランチョンマットに、普段はカトラリー入れに。2WAY仕様で場所を取らず、洗濯も簡単です。
ペットボトルを収納する大型サイズも作れます。防水加工すれば、子供部屋の水遊び道具入れにもなります。
布トレー活用のアイデアは無限大。あなたのライフスタイルに合わせて、オリジナルの使い方を探してみてください。
初心者でも失敗しないポイント
布トレイ作りでよくある失敗を防ぐには、いくつかのコツを知っておくことが大切です。特に初めて挑戦する方は、布選びから縫製まで、基本を押さえることでスムーズに作業できます。
適切な布選びの基準
中厚手のコットンツイルが最も扱いやすい素材です。薄すぎる布は形が崩れやすく、厚すぎると縫いにくくなります。2枚重ねる場合は、同じ厚みの布を選びましょう。
織り方向に注意することも重要。布目が斜めにならないよう、型紙を正確に配置します。接着芯を使う場合、熱収縮率を計算してカットすると仕上がりがきれいです。
縫い代処理のテクニック
縫い代は5mm程度が最適です。あまり広くとると角がうまく出せません。3重縫いをすると強度が増しますが、初心者はまず基本の縫い方から始めましょう。
角の部分は縫い止めをしっかり行います。糸の太さと針番号のバランスも確認。細かいステッチだと丈夫な仕上がりになります。
返し口の上手な作り方
返し口はトレイの長辺中央に作るのが黄金比です。5cm程度の開きを残し、最後に手縫いで閉じます。コの字まつり縫いで処理すると、目立たずきれいに仕上がります。
返し口が小さすぎると裏返しにくいので注意。角をきれいに出すには、目打ちを使うと便利です。これらのポイントを押さえれば、初心者でもプロのような仕上がりになります。
結論
季節に合わせた布選びで、一年中楽しめる布トレイが作れます。春はパステルカラー、夏は涼しげな麻素材がおすすめです。作ってみることの楽しさは、自分だけのオリジナル作品が生まれる喜びにあります。
仕上げにスチームアイロンをかければ、プロのようなきれいな形に。作品写真は自然光で撮影し、SNSで共有しましょう。ハッシュタグ#手作り布トレイで検索すれば、新しいアイデアが見つかります。
余った布で作る小さなブック型トレイも便利。色の組み合わせを表にまとめれば、次回作りの参考になります。地域のリサイクルイベントで材料を探すのも楽しいですよ。